JR日暮里駅 (東京都荒川区、台東区) で視覚障害者の男性がホームから転落して京浜東北線の電車にひかれ死亡した事故 (11日)で、日本共産党の山添拓参院議員は21日、同駅を調査し、全日本視覚障害者協議会の山城完治代表理事らから説明を聞きました。
現場は2本の線路にホームが挟まれる「島式ホーム」。
山手線側にはホームドアが整備されていますが、男性が転落したのはホームドアがない京浜東北線側、階段脇の狭い場所でした。
山城氏は「視覚障害者はホームドアがある側とない側を勘違いして転落する危険がある」と説明しました。
同駅は成田空港と都心を結ぶ京成電鉄との乗換駅。スーツケースを引く人が階段脇を通るとすれ違うのも困難で、駅改修工事のための囲いも通路を狭くしています。
京浜東北線は日中、快速運行され、高速で同駅を通過します。
事故後、ホームを監視する警備員を増員し、始発から終電まで複数配置するようになったといいます。
山城氏は「ホームが狭い上、常磐線や京成線も発着し騒音が大きく声も聞こえづらい」と述べました。
山添議員は「2018年4月にも皆さんと視察し危険性を指摘してきた場所。ホームドアの完備は待ったなしです」と応じました。
小島和男荒川区議、鈴木のぼる台東区議が同行しました。
(2020年1月25日付「しんぶん赤旗」より)