高い家賃、狭い住宅、何とかして―。
高家賃が多くの人の生活を圧迫するなか、東京都に家賃補助をつくろうという集会が8日、東京都新宿区で開かれました。
住まいの貧困に取り組むネットワークの主催です。
「若者への住まいの支援を」と題して和洋女子大学の中島明子名誉教授が講演しました。
年収200万円未満の若者の8割近くが親と同居しているとして、「日本の若者の住宅問題は“親の傘”に隠れていた。いま傘に穴があき脆弱化が進んでいる」として若者に広がる住まいの貧困について報告しました。
住まいを重要な社会保障政策に位置付けるデンマークの事例として若者住宅を紹介。
「東京にも若者住宅を供給し、若者への家賃補助をつくろう」と話しました。
「家賃高くないですか?」として参加者による座談会も開催。
「給料の多くが家賃に消える」「年金が安く、70歳を過ぎてもアルバイトをしないと家賃が払えない」「公営住宅が少なすぎて入れない」「高齢者や障害者への入居差別がある」「家賃規制が必要」など、住宅をめぐる問題や住まいの貧困解消に向けた意見を交流しました。
(2020年2月9日付「しんぶん赤旗」より)