米軍は12日までに、在日米軍横田基地(福生市など東京都多摩地域)配備の米空軍特殊作戦機CV22オスプレイのための操縦訓練用のシミュレーター施設建設について、入札可能な業者を選定するための事前募集を公示しました。
同基地滑走路東側の空軍特殊作戦軍専用施設予定地ではすでに昨年12月から、CV22を装備する第21特殊作戦飛行隊のための駐機場の建設が始まっており、さらなる基地強化・作戦拠点化が進められようとしています。
世界各地の米軍基地の建設を担当する米陸軍工兵軍団の公示によると、施設の面積は845平方メートル、事業規模は10億~25億円を予定。
高天井区画にCV22のシミュレーターを設置するほか、小型訓練装置区画、コンピューター室などを設けます。事前募集の応募期限は26日です。
CV22は2018年4月に横田基地に5機が初飛来。
昨年7月に第21特殊作戦航空隊が発足し、2024年ごろまでに配備機数10機、兵員約450人への増強を計画しています。
初飛来以降、横田基地と三沢基地(青森県)、岩国基地(山口県)、東富士演習場(静岡県)などとの間を頻繁に飛行し、低空飛行や離着陸訓練を繰り返しています。
専用施設のうち格納庫や特殊作戦群司令部施設など一部は、トランプ米大統領のメキシコ国境の「壁」建設に予算を回すため中止する一方で、訓練などに必要な施設は建設を進めています。
(2020年2月13日付「しんぶん赤旗」より)