日本共産党の宮本徹議員は19日の衆院予算委員会で、「桜を見る会」の招待者名簿など関連公文書の隠ぺい・廃棄は「安倍政権のもとで総理大臣等の推薦枠が大きく増えたことを隠すためだ」と追及しました。
宮本議員は、昨年5月9日に参加者の大幅増の理由を説明するよう、内閣府に資料提出を要求。
内閣府は、招待者の内訳資料の存在について、1月21日に国会に提出するまで隠していました。
宮本議員は、内訳資料を見れば、安倍晋三首相らの推薦枠「各界功績者(総理大臣等)」が年々膨張したことが、参加者急増の要因になったことが「一目瞭然で分かる」として、「国会議員が求めた資料を行政府が隠し続けるなど許されない」と迫りました。
内閣府の大塚幸寛官房長は、「対外的に説明できるほどしっかりした資料ではないと考えていた」と釈明しました。
宮本議員は「内訳を見たら、総理大臣等の推薦が増えたと判断がつくはずだ」と追及。
菅義偉官房長官は「概略はわかる」と認める一方、「宮本氏の資料要求には『詳細』とあった」と弁解しました。
宮本議員は「恥ずかしい答弁だ。『詳細なものは無いが概略は分かるから出す』というのが、行政府がとるべき態度だ」と批判。
「安倍政権のもとで総理枠が増えていたことを、官僚が『まずい』と忖度して隠したということだ。その大きな原因をつくったのは、でたらめに参加者を増やした安倍首相だ。首相と菅官房長官の責任は重い」と強調しました。
(2020年2月20日付「しんぶん赤旗」より)