漫画家のワタナベ・コウさんは、「世界は市民の力で動いているというのが『赤旗』の国際面を読めばすごくよくわかる」と語ってくれました(1月3日付「再発見!日本共産党」)。
実際、第28回党大会後の1カ月間の国際面を振り返ってみると、世界各地のデモや抗議行動を扱った記事がほぼ連日掲載されています。
国民のたたかいを伝える写真は18カ国・地域の30枚に達しました。
気候変動対策の不十分さ、腐敗や国民いじめの政治に怒り、地球を守れ、権利の向上をと訴えるたたかいは今世界にあふれています。
「赤旗」にこうした記事や写真があふれるのは、「各国の人民・市民が歴史をつくる」という思いで紙面を作っているからです。
2月初めにはそのことを絵に描いたような出来事がドイツで起こりました。
テューリンゲン州で、極右政党の支持を受けた州首相が選出されたものの、抗議デモが全国で巻き起こり、同首相がわずか1日で辞意表明に追い込まれたのです。
「赤旗」はベルリン特派員の記事を連日国際面トップで掲載(2月7、8日付)。ある読者からは、小さな扱いにとどめた一般紙を批判しながら、「赤旗」の視点の置き方を評価するメールが届きました。
ジェンダー平等のテーマでも、男性優位主義の慣習が残るメキシコで女性への暴力・殺害に抗議する大規模デモが行われたことを大きく報じたのは「赤旗」だけでした(16日付)。
国際面は世界の性暴力を許さないたたかい、ジェンダー平等をめざすとりくみ、各国政府の実践を積極的にとりあげる努力をしています。
この姿勢には、「『赤旗』のジェンダー関係記事が豊富なことには目をみはる。外国でのジェンダー平等の実践報告はほとんど他紙にはないので、私には貴重だ」(角田由紀子弁護士)など専門家からも共感が寄せられています。
(2020年2月22日付「しんぶん赤旗」より)