日本共産党の吉良よし子議員は10日の参院文教科学委員会の所信質疑で、新型コロナウイルス対応による一斉休校にかかわって、学校給食の再開や子どもの遊び場・居場所の確保、学校鑑賞教室での文化・芸術イベントの中止を損失補てんの対象とするよう求めました。
吉良議員は「給食復活を求める声は強く、貧困家庭の子どもには極めて大事だ」と強調。
学校施設を利用した昼食提供のあり方についてただしたのに対し、萩生田光一文科相は「学校に自習に来ている子、来ていない子にも、昼食提供は可能」と答弁しました。
吉良議員は、子どもの公園での外遊びに制約を課すような自治体もあると述べ、「健康維持のためには体を動かすことはやるべきだ」と指摘。
丸山洋司初等中等教育局長は、外遊びを否定しませんでした。
また、吉良議員は「学校休校で劇団やオーケストラなど学校観賞教室が中止され、収入が途絶え、死活問題になっている」と指摘し、休校にともなう損失補てんを要求。
相次ぐイベント中止で悲鳴が上がっている現状に触れ、「国として柔軟で必要な対応を検討すべきだ」とただしました。
萩生田文科相は「文化の灯を消さないよう緊急事態に対応するメニューを増やしていきたい」と答えました。
(2020年3月13日付「しんぶん赤旗」より)