日本共産党のインターネット番組「生放送! とことん共産党」は18日、「徹底討論 赤旗日曜版はどうして『桜を見る会』疑惑をスクープできたのか」をテーマに放送されました。
ゲストは、閣僚が論点をすり替えて答弁する「ご飯論法」を広め、国会パブリックビューイングに取り組む上西充子法政大学教授。小池晃書記局長、日曜版編集部の山本豊彦編集長、山田健介デスクと語り合いました。司会は朝岡晶子さん。
山田デスクは、取材を始めたきっかけから、徐々に安倍晋三首相の「私物化」が明らかになっていく過程を紹介。「日本共産党の地方議員や支部、読者のネットワークをたどって関係者に接触できた」と、スクープの裏側に全国の党員や読者の存在があったと明かしました。
山本編集長は、自民党関係者が「赤旗」に証言を寄せる背景にある党への信頼について話しました。「正々堂々と正面から政治の問題を問う。桜を見る会も単なるスキャンダルではなく安倍政権の私物化という政治の問題として追いかける。そうした取り上げ方にも信頼がある」と述べました。
上西さんは、取材開始のきっかけの一つが、市民のツイッターだったことに注目。「街の声を拾い、おかしいと感じたところが重要だ。桜を見る会の現状や前夜祭を大手新聞は当然のように見ていて、おかしいという問題意識が立ち上がらなかった」と語りました。
小池氏は、これを受け指摘しました。
「『赤旗』の強みはどこに行っても共産党のネットワークがあること。赤旗の取材を支えている党の組織の力と国会議員の質問との連携がうまく有機的につながった」
最後に山本編集長は、「赤旗」日刊紙の記事を示し「いま力を入れているのが新型コロナの問題。国民生活が打撃を受けている。共産党は国民の苦難があるところにまず取り組む。『赤旗』一丸で頑張っていきたい」と語りました。
(2020年3月20日付「しんぶん赤旗」より)