羽田空港(東京都)新飛行ルートの運用開始の一時凍結を求め、超党派の国会議員らは19日、国土交通省に申し入れました。
日本共産党の山添拓参院議員、立憲民主党の海江田万里衆院議員、無所属の松原仁衆院議員、社民党の福島みずほ参院議員が参加しました。
参加した議員は「新型コロナウイルス感染症の影響が世界的に拡大する中、航空便の欠航・運休が相次いでいる」と指摘し、「騒音への不満、落下物への不安も根強く、新ルート直下の住民の理解も得られていない。3月29日からの新飛行ルートの運用開始は見送るべきだ」と求めました。
応対した国土交通省の久保田雅晴統括審議官は「羽田は人気の空港であり、落ち着けばインバウンド需要にも寄与する。反転攻勢をかけるべく準備を進めることも肝要だ」と応じました。
山添議員は「昨日の国際線の着陸便数を数えてみたが、106便のうち52便が欠航している」と指摘し、「少なくともこのまま運用を開始する必要はないのではないか」と求めました。
久保田氏は「いただいた意見は航空局長、大臣にも伝える」と応じました。
(2020年3月21日付「しんぶん赤旗」より)