東京都教育委員会は毎年7月に行っていた小学5年と中学2年を対象にした学力テストを、2021年度から廃止することを26日、同会定例会で報告しました。
同テストをめぐっては、生徒・教員への負担が大きいと批判の声が上がっていました。
都教委は、廃止の理由について、国や区市町村でも重複したテストが行われていることや、教員がテストの採点をするなどの事務負担があったと説明しています。
2021年度からは小学4年~中学3年を対象に学習意欲などの意識調査を行うとしています。
同テストの中止を求めてきた東京都教職員組合は、生徒から「テスト漬けで嫌でしょうがない」という声があがり、保護者からも疑問の声があること、教員がテスト結果の分析や改善プランの作成までやり、過大な負担になっていたことを強調。
「テスト中止は遅きに失したが一定歓迎したい。また、今年7月のテストについても、ぜひ中止してほしい」としています。
日本共産党都議団は、同テストが序列化の材料になっていることや採点などが教員の長時間労働の一因となっていることを指摘し、繰り返し中止を求め続けていました。
(2020年3月27日付「しんぶん赤旗」より)