東京都教育委員会が2022年度から都立高校の入試にベネッセの英語スピーキングテストを導入しようとしている問題で日本共産党都議団は25日、小池百合子都知事と藤田裕司教育長および教育委員に対し、公平性・信頼性に大きな問題があるとして同テストの中止を申し入れました。
同テストについては、星見てい子都議が都議会で、採点がフィリピンで実施され、採点者の身分や具体的な採点方法を都教委が把握していないことや、テスト用紙等にベネッセのロゴマークが記されていることを指摘していました。
ベネッセがホームページで自社の英語教材について「入試や検定合格につながる」と宣伝していることについて、斉藤まりこ都議は「その会社の教材を使ったほうが有利になるのではないかとの声も寄せられている」とし、公平性に欠けるのではないかと述べました。
教育庁担当者は「子ども、教員にどういう形がいいか検討したい」と回答しました。
同機構は採点業務をフィリピンで実施する予定であることについて、星見てい子都議は「実際にだれが採点するのか詳細を明らかにするべきだ」とただしました。
教育庁は「現地でしっかり確認する」と述べました。
(2020年3月28日付「しんぶん赤旗」より)