日本共産党の山添拓議員は3日の参院本会議で、新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大が懸念されるなか、緊急に医療体制を確保するよう安倍晋三首相に迫りました。
首相のコロナ対策本部設置、オリパラ延期報告/山添議員の代表質問」
質問要旨「山添議員は、政府の専門家会議が爆発的感染が起こる前に「医療現場が機能不全に陥ることが予想される」として、都市部では直ちに抜本的な対策をとるよう求めていると指摘。
病床、医療資材、人的体制の確保と財政的補償を要求し、重症者の増加に備え軽症者の宿泊施設の確保と経費の負担を求めました。
受診抑制に伴う損失補償を訴えましたが、安倍首相は無利子・無担保の融資を行っていると述べるだけでした。
山添議員は「自粛と給付はセットで行う方針を明確にすべきだ」と追及。政府に助成を求めるライブハウスや音楽関係者の署名が30万人以上集まったことに触れ、「この声にどう応えるのか。持続可能な支援を」と訴えました。
安倍首相は「文化の灯は絶やしてはならない」「思いきった支援策を講じる」と述べましたが、損失を個別に補償することは困難との答弁を変えませんでした。
山添議員は「ジェンダーの視点を持った新型コロナ対策が日本でも求められている」と強調。
緊急の状況下で増加が懸念されるDV(配偶者、恋人などからの暴力)や虐待の相談・支援体制の拡充などを求めました。
安倍首相は、「政府として今朝、地方公共団体に対しDVの相談対応から保護にいたる支援の継続的かつ迅速な対応を依頼した」と答えました。
(2020年4月4日付「しんぶん赤旗」より)
質問要旨「