日本共産党のインターネット番組「生放送! とことん共産党」は14日、評論家の佐高信さんをゲストに迎え、小池晃書記局長と「いまこそ問う 日本の政治『さらばおまかせ民主主義』」をテーマに語り合いました。司会は朝岡晶子さん。動画はこちら
番組では新型コロナウイルス感染症をめぐる政府の対応がテーマになり、院内感染を防ぐため勤めていた歯科が閉院し職を失ったという番組あてのメールが紹介されました。
佐高氏は、安倍政権の不十分な休業補償について「安倍首相には働かないと食べられない人間の切迫感が分からない」と厳しく指摘しました。
小池氏は、安倍首相が休業補償に背を向けていることを批判するとともに、自民党の二階俊博幹事長が野党の主張する1人10万円の現金給付を求める声を上げだしたと述べ、市民の声に政府も自民党も追いつめられていると指摘しました。
コロナ問題に乗じた安倍首相の改憲策動が話題になり、佐高氏は、アフガンで人道支援に取り組み昨年亡くなった中村哲医師が憲法9条を「平和のパスポート」に例え、同氏が同国への自衛隊派兵で身の危険を感じるようになったと語っていたことを紹介しました。
小池氏も、アフガン戦争時にパキスタンを訪れた際、平和憲法が築いた同地の日本への信頼が自衛隊派兵で失われていることを肌で感じた体験に触れ、「新型コロナを口実に緊急事態条項が憲法に必要だというのは、究極の火事場泥棒だ」と強調しました。
小池氏はまた、自衛隊や安保条約に対する日本共産党の立場を野党連合政権に持ち込むことはしないという「基本的立場」を紹介。
佐高氏は「“排除”を言いだしたら共闘はできません。(政党の政策が)違うのは当たり前で、どこで手を結ぶかです」と主張。
各野党の政策上の相違点について「ぶつかり合うところはぶつかった方がいい」と述べました。
佐高氏は「安倍政権を倒すの一点での共闘を」と述べ、小池氏は「違いを正直に見せることで、国民は、野党が真剣に日本の未来を語り合って、どうやって一致できるかを考えていることを理解してくれる」と語りました。
(2020年4月16日付「しんぶん赤旗」より)