日本共産党の小池晃書記局長は18日、新型コロナウイルスの感染の有無を調べるPCR検査の検体検査を月内に始める東京民医連加盟の検査共同事業所・病体生理研究所(東京都板橋区)を訪れ、検査の手順や現在の課題、行政への要望などを聞き取りました。
懇談で小池氏は、「PCR検査を増やすことが国家的な課題になっています。厚生労働省も15日に新しい事務連絡を出し、パンク状態の保健所を介さず、医療機関や『PCR検査センター』などから検体を直接、民間検査会社に送る流れを強めようとしています。そういう中での検査開始に期待します」と述べ、現場の実情を尋ねました。
研究所の五十嵐清子検査部長が、所内に設置された検査機器を案内しながら、咽頭拭い液などの検体から、RNAを抽出して精製する複雑な作業を説明。
「集中力を要する非常に細かい作業だが間違うことはできない。プレッシャーも大きい」と説明しました。
また、訓練などに国からの支援はないが、「民医連として、やらなければいけないという使命感で取り組む」と語りました。
研究所の藤井浩之所長が、検体を入れる容器の供給量が不足していることなどを説明。
マスクやガウンなどの個人防護具についても、「PCR検査を実施するところには優先的に供給してほしい」と行政による支援を求めました。
小池氏は、「政府に対して、民間検査機関への支援も強めるよう求めていく」と答えました。
日本共産党から宮本徹衆院議員、谷川智行衆院東京比例予定候補、藤田りょうこ都議らが参加しました。
(2020年4月19日付「しんぶん赤旗」より)