【羽田新ルート】運用3割 山添拓議員に国交省回答/強行は不要、浮き彫りに

低空飛行する旅客機

国土交通省が羽田空港の増便のためとして、3月末から運用を開始した都心を低空飛行する新飛行ルートの運用が低い水準になっていることが、日本共産党の山添拓参院議員の国交省への問い合わせで分かりました。

同省によると、南風時に新宿、渋谷、港、品川各区などを降下する新ルートは、3月29日の運用開始から5月1日まで34日間のうち18日間使用され、計852便が着陸しました。

実際の飛行時間1時間当たりの便数は約17.6便でした。

特に4月24日~5月1日では12.5便と、「1時間当たり44便」としていた当初計画の約28%にとどまりました。

同省はまた、5月3~9日の発着便数について、国際線が新型コロナウイルスの感染拡大前の今年1月後半の7日間に比べ95%以上、国内線は当初計画と比べ約80%減になったと説明しました。

新型コロナウイルスの感染拡大で飛行回数が大幅減便したことを示すもので、新ルート運用を強行する必要がなかったことが浮き彫りになりました。

山添拓議員氏の話

山添拓参院議員

山添拓参院議員 

国は「(今は)助走期間」と言いますが、この間、どんな分析や検討を行ってきたかや、今後の見通しも示せませんでした。

騒音や落下物、事故の危険など住民の不安は強く、外出を自粛して家にいると、轟音がのしかかってくる」などの声も寄せられています。

新ルートは中止・撤回すべきです。

(2020年5月12日付「しんぶん赤旗」より)

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