日本共産党の宮本徹議員は1日、衆院決算行政監視委員会で、新型コロナウイルス対策専門家会議の議事録が作成されていない問題について、行政文書管理のガイドラインに従い、議事録を作成して公開するべきだと主張しました。
宮本議員は、行政文書管理に関するガイドラインでは、歴史的緊急事態であるかどうかを問わず、専門的知識を有するものを構成員とする懇談会等の会合は議事録を作ることになっていると強調。
「加藤勝信厚生労働相も、3月の予算委員会で、4回目以降は速記を入れて一言一句残すと答弁した。今の事態は答弁と違う」と追及しました。
加藤氏は、今回の会議は発言者が特定されない議事概要を作成することが前提だったと説明。
「専門家会議で議事概要のあり方の検討を求める意見もあったので、座長から意見を聞いて調整している」と述べました。
宮本議員は「専門家会議の皆さんも、議事録を公開して問題ないと言っている。公開することを検討するよう指示すべきだ」と主張。
菅義偉官房長官は「政府としては、(議事録公開を)別段止めろと申し上げる立場ではない」と明言しました。
同日の委員会では、2018年度の予備費についての採決がされ、日本共産党の本村伸子議員が、災害対策の予備費には賛成し、福島第1原発集団訴訟に対する横浜地裁判決の国側控訴に関わる予備費に反対しました。
(2020年6月2日付「しんぶん赤旗」より)