平和・民主・革新の日本をめざす全国の会(全国革新懇)と東京革新懇は12日、東京都知事選(18日告示、7月5日投票)に立候補する元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児氏の勝利へ連名アピールを発表しました。
全国注視の東京都知事選(6月18日告示、7月5日投票)に、元日本弁護士連合会会長の宇都宮健児さんが「市民と野党の共闘」候補として立候補します。都民はもちろん全国の多くの方々から歓迎の声と勝利への決意が寄せられています。全国革新懇と東京革新懇は、コロナ禍のもと、都民の命と暮らしを守り、新自由主義政治からの転換へ踏み出す歴史的な東京都知事選で、力を合わせて必ず勝利することをよびかけます。
小池知事は4年前、「都民のための都政」「都民ファースト」をかかげて当選しましたが、オリンピック経費や築地市場移転の見直しなどの公約を投げ捨て、保育園待機児童ゼロなどの約束も実現しませんでした。そして実際にすすめたのは高齢者福祉の切り捨て、都立・公社病院の独立行政法人化など都民に冷たい都政の推進でした。またアベ政権・財界と一体になり、羽田都心低空飛行ルート、カジノ容認に示されるように、東京大改造、国家戦略特区を進めています。コロナ感染症対策も、保健所半減に象徴される医療・保健の弱体化、PCR検査の不足などが厳しく問われています。小池知事は、公然と改憲を主張し、希望の党を立ち上げ、野党の共闘に分断を仕掛けた「排除の人」です。
宇都宮さんは、都知事選出馬に当たっての決意表明で、「都民の生存権がかかった選挙である~都民一人ひとりの雇用を守る、営業を守る、住まいを守る、生活を守る、命を守る~」として、「新型コロナウイルス感染症から都民の命を守る医療体制の充実と自粛・休業要請等に対する補償の徹底」など緊急の3課題、重視する8課題を掲げています。宇都宮さんは、多重債務や消費者金融問題を追及し、年越し派遣村名誉村長もされるなど、これまでも都民とともに、悲しみ、怒り、行動してきた正義の弁護士で、保守・革新、党派の違いを超えて支持がひろがっています。
「市民と野党の共闘」でたたかう今回の都知事選は、ポスト・コロナの政治の在り方を問い、コロナ禍のなかでその害悪が顕在化した財界奉仕、福祉・医療切り捨ての新自由主義政策から、都民・国民の命と暮らし、営業と雇用を守る政治への転換への道を切り拓(ひら)く、歴史的意義を持ちます。宇都宮さんの勝利は、東京の当面するコロナ禍対策の緊急の拡充を実現し、都政を都民本位に大転換するとともに、憲法を守り、安倍政権打倒、野党連合政権樹立へ向かう力強い前進であり、全国にも大きな影響を与えます。
全国革新懇と東京革新懇は、この都知事選の勝利にむけて、多くの市民、政党、団体と力を合わせて全力を尽くすことを表明するとともに、全国の仲間のみなさんに力強いご支援ご協力をこころからよびかけるものです。
行動のよびかけ
○全国と東京の賛同団体の力を合わせ、取り組みを急速に強めよう。都下25すべての小選挙区をはじめ、各地域で「市民と野党の共闘」の力を発揮しよう。
○東京の知人、友人に、電話・SNSなどで、宇都宮さんの支持をお願いしよう。
○東京の行動に参加しよう。選挙ボランティアに応えよう。代表を派遣しよう。
○東京都知事選支援カンパを送ろう。
(2020年6月14日付「しんぶん赤旗」より)