東京都知事選(18日告示、7月5日投票)に立候補表明している元日本弁護士連合会会長の宇都宮けんじさんは14日、新宿駅前で宇都宮さんを支援する日本共産党など野党の女性国会議員らとともに演説しました。
宇都宮さんは、新型コロナウイルス感染症の影響で多くの都民が仕事や住まいを失い、命と生活が脅かされている実態を挙げ「生存権がかかった選挙。
命と暮らしを守りぬく都政を確立しよう」と訴えました。
雨が降る中でも多くの人が足を止め、スマホで写真を撮る人も目立ちました。演説に聞き入っていた50代男性は「現在、失業中。仕事がなかなか見つからない。宇都宮さんが、仕事がない人への支援を語ったところが心に響いた」と話しました。
日本共産党の田村智子副委員長は、宇都宮さんが貧困やサラ金問題に命がけで取り組んできたことを紹介し「コロナで今、明日の命がどうなるかという人々が増えている。宇都宮さんの力が東京都の政治に必要だ」と支援を訴えました。
立憲民主党の蓮舫副代表は、小池百合子都知事が「自粛から自衛の局面」と述べたことを批判し、「『暮らしを守って』との声に耳を貸さない都知事ではなく、その声に向き合う宇都宮さんを」と応援。
社民党の福島瑞穂党首、緑の党都本部の漢人(かんど)明子共同代表も宇都宮さんを応援していく決意を表明しました。
旧築地市場の仲卸業の女性たちでつくる「築地女将(おかみ)さん会」など市民団体の代表らも発言。
「女将さん会」の鈴木三千代さんは「小池知事は『築地を守る』という約束を果たさなかった。宇都宮さんに都政を変えていただきたい」と話しました。
(2020年6月16日付「しんぶん赤旗」より)