人の苦しみに寄り添い訴え続ける演説が感動を呼んでいます―。
東京都知事選挙(7月5日投票)で、市民と野党に支援される宇都宮けんじ候補(73)です。
20日、JR吉祥寺駅北口(武蔵野市)。これまで、多重債務や貧困に苦しむ人に寄り添い救済を続けてきた宇都宮候補は、コロナ禍で苦しむ人が増えている状況に、日本の社会や政治のあり方が問われていると指摘し、社会を変えようと訴えました。
コロナ禍で住まいを失った人や、家賃が続かず店を閉めるしかないライブハウス経営者など、悲痛な声の数々に耳を傾けてきた宇都宮候補。
コロナ感染拡大の影響で、先行きを悲観した練馬区のトンカツ店主が店に火をつけ命を落としたと思われる事件に触れた場面では、「コロナ感染症で命を亡くした人もいますけど、経済的に追い詰められて自ら命を絶つ人が出てきてるんです」と訴えました。
その後、しばらく言葉に詰まり、うつむいた顔は涙ぐんでいました。
そして顔を上げて放った一言は…
宇都宮候補 何のために都政があるんですか!
聴衆 そうだー! 頑張れー!(沈黙の間、鳴りやまない拍手と声援)
力強い訴えに聴衆の熱い反応で応えた街頭演説は感動を生みました。そこには、目頭を押さえる人の姿がありました。
SNSでこの訴えが拡散されると、歌手のクミコさんは「言葉がつまる。胸がつまる」とつぶやきました。
他にも
「何回みても涙があふれてきます。そして、その場にいる方たちの拍手に鳥肌です」
「今まさに絶望の淵に立つ人がいる。一刻の猶予もないものだという切迫感を感じる。宇都宮さんを都知事に!」
「言葉を発しない演説が、心を動かすこともあることを知りました。こんなに優しい方がトップなら、どんなに幸せな社会が実現するのだろう」
などの書き込みが。
宇都宮候補は、連日訴えています。
「人権を尊重し、自己責任よりも社会的連帯を重視する社会こそ、都民一人ひとりが希望の持てる社会ではないでしょうか。希望の持てる社会、希望の持てる東京をつくるために、皆さんと一緒にたたかう」
(2020年6月23日付「しんぶん赤旗」より)