【都知事選】宇都宮けんじさんと双方向議論 “コロナからの復興必ず”

東京都知事候補の宇都宮けんじさんがオンラインで都民と語り合う「宇都宮けんじとZoom」。
21日夜には第2回の「東京を、いのちを守るまちに! コロナ禍からの復興に向けた大作戦会議」が配信されました。
意見や要望に宇都宮さんが逆に質問するなど、双方向の「作戦会議」になりました。

都知事選 オンライン交流

新宿区議で弁護士の三雲崇正さんは、コロナ禍の地域の実態を紹介。
外出自粛で人が減り、経営難が進行する商店街や、分散登校から通常人数で学ぶようになる子どものケアの問題とともに、強調したのは「コロナで地域のコミュニティーが崩れつつある」ことです。

防災や祭りの行事が中止・延期に。多くを高齢者が担う自治会・町内会、商店会がコロナ前の活動を取り戻せるのかと問題提起。災害時に避難所での感染予防などにも取り組むためにも、予算措置が必要だと指摘しました。

地域コミュニティーについて宇都宮さんは、20キロ、30キロ台まで痩せこけて支援を受けることなく亡くなった高齢のきょうだいを例に「コロナの第2波3波や水害、大地震を考えても地域への行政の支援は重要課題です」と話しました。

弱い立場の労働者の実態・要望を訴えたのは全労協・全国一般労働組合東京南部委員長の女性。
外国籍の労働者や介護労働者、水道メーター検針など委託労働者を例にあげ「解雇されても声を上げにくい人の実態を知ってほしい」と訴えました。

宇都宮さんは医療や介護、配達、スーパーレジ、清掃などの従事者には「拍手だけでなく、労働条件の改善を実現することこそが本当の感謝になる」とカ説。
介護従事者の不安を解消するためのPCR検査の充実、賃金を下支えする公契約条例などを提案しました。

Zoom参加者を代表してライブハウスの出演者や病院従事者、外国人への言語教育支援者、声楽家などが発言。
書き込みでの提案も多数ありました。

宇都宮さんは、「現場に神宿る」という中坊公平・元日弁連会長の言葉を引用し、「現場で都民一人ひとりの声を聞くことから離れた都政はダメです。私は現場に行き、声を聞き続けます。貴重な意見ありがとうございます」と参加者への感謝で締めくくりました。

(2020年6月23日付「しんぶん赤旗」より)

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