東京都知事選(7月5日投票)で宇都宮けんじ候補を何としても知事に押し上げようと28日、東京都中央区の銀座歩行者天国で、日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、野田佳彦衆院議員(前首相)、福島瑞穂社民党党首が、宇都宮氏とともに街頭演説を行いました。
日焼けした宇都宮氏は到着すると志位氏らと肘タッチ。聴衆から拍手が起きました。
志位氏は「宇都宮けんじさんの都内各地での訴えが共感と感動を広げている」「市民と野党の共闘が大きな力を発揮している」と強調。
小池知事のコロナ対応と医療政策を批判し、「自己責任を強いる小池知事でなく、社会的連帯でいい世の中をつくる宇都宮さんを勝利させよう」と訴えました。
枝野氏は「コロナ危機で社会は分かち合い、支え合うことで成り立つことがはっきりした。その役割を果たすのが行政、政治だが、小池都政は自己責任を強いている」と批判。弱者に寄り添い、日弁連会長の役も果たすなど行政手腕もある宇都宮さんこそ知事にふさわしい、と力を込めました。
野田氏は、小池知事が五輪開催に縛られコロナ対応の初動が遅れたことに触れ、「都民ファーストより自分ファースト」だと批判。また今回、志位氏から「銀座で一緒に応援演説に立とう」と誘われ、宇都宮陣営から見ると自分の政策のカラーが合わないのではと思い、ためらったことを紹介した上で、「困った人に寄り添い、都の組織、権限を使い仕事ができるのは宇都宮さんしかいない。“右バッター”として最後まで宇都宮さんを応援する」と訴えました。
福島氏は、宇都宮氏の長年のサラ金被害者救済、反貧困の活動を紹介。正義の人でもあり、与党・保守とも話のできる「強くて優しいアンパンマンだ」と述べました。
宇都宮氏は「誰一人取り残されない都政を実現したい。頑張り抜く」と訴えました。
聴衆は間隔を空けながら帯のように増え、前列から後ろが見えないほどに。47歳の女性は「ネット討論を見て宇都宮さんだと思った。安心して暮らせる都政にしてほしい」と話していました。
(2020年6月29日付「しんぶん赤旗」より)