東京都知事選(5日投票)で激しく現職を追い上げる宇都宮けんじ候補を必ず勝利させようと市民と野党の共闘の輪が急速に広がっています。
共闘組織が東京に25ある衆院小選挙区で生まれ、活動を加速しています。
目黒区・世田谷区では、6月7日「宇都宮さんを都知事に めぐろ・せたがや市民選対」が発足し、市民と立憲民主党、日本共産党が選対メンバーを出して活動しています。
目黒区の共産党窓口の女性は「4年前に『めぐろ・せたがや市民連合』ができ、2017年総選挙や今年4月の目黒区長選などで共闘した経験がさらに発展。今では率直に意見を言い合えるまで共闘が深まりました」と話します。
「70人でのぼりやプラスターを掲げて自由が丘ウオーキング」「学芸大学前でのびのびウオーク」などを開催。「学費を半額に」のプラスターを見た学生とは対話が弾みました。
電話の対話で「他の人を考えていたが、あなたの話を聞いて宇都宮さんにする」と変化する例も出ています。
6月30日には目黒区で4カ所、世田谷区の三軒茶屋駅前で共同街頭演説を開催。
立民・塩村あやか参院議員が「宇都宮さんに期日前投票してきました」と発言。
共産党・山添拓参院議員が「みんなで力を合わせれば都政も国政も変えることができます」と呼びかけました。
宇都宮候補の地元、江東区(衆院15区)では6月12日に「うつけん応援・江東」が発足。
ビラ配布や掲示板ポスター貼り、宣伝カーの運行計画なども市民と政党が相談しながら進めました。
22日には大雨の中、100人以上が亀戸駅前に集まりました。
選挙区が9市町村にまたがる衆院25区では、全自治体の市民、政党(共産、立民、社民)、団体が13日に「東京25区選対」を結成。
立民25区総支部長は「3党が同じテーブルにつく歴史的な会議。さらなる共闘発展のためにがんばろう」とメッセージを寄せました。
知事選と同日投票の4つの都議補選でも市民と野党の共闘が実現。知事選と都議補選を一体に取り組んでいます。
告示日の6月26日と翌27日には、4候補の応援に宇都宮候補や野党国会議員らが駆けつけました。
共産党の清水とし子さんが野党共同候補となった日野市では、「私たちも党派を超えて日本共産党の清水さんを応援します」と立民の大河原まさこ衆院議員、社民の福島瑞穂党首、無所属の市議らがビラで呼びかけ。
元社会党市議も事務所開きに駆け付け「かつては共産党とやりあった私が、清水さんの当選を願う」と表明しています。
北多摩3区(調布市・狛江市)では、共産・田中とも子候補の選挙実務を共産、立民、社民で分担し勝利を目指しています。
この地域の共産党の決起集会に初めて立民の現職国会議員が参加し宇都宮・田中勝利を訴える経験も生まれました。
東京革新懇の今井文夫事務局長は「25の小選挙区でさまざまな形で市民と野党の共闘が急速に発展しています。この変化は、宇都宮さんを押し上げる大きな力になるだけでなく、国政選挙にもつながる」と話しています。
(2020年7月2日付「しんぶん赤旗」より)