最終盤に突入した東京都知事選(5日投票)で、日本弁護士連合会元会長の宇都宮けんじ候補は2日、多摩地域で街頭演説を行い、都内の新型コロナウイルス感染者が2カ月ぶりに100人を超えたなかで、「小池百合子知事はコロナ対策を本気でやろうとしているのか大変疑問だ」と批判しました。
各地を駆け巡った宇都宮候補。立川駅前では、五輪延期が決まるまでコロナ対策を怠った小池都政の初動の遅れや、PCR検査を受けられずにたらい回しで亡くなった都民の例に触れ、「このような対応を行ったのは大変問題ではないか」と訴えました。
さらに宇都宮候補は、感染拡大への備えが喫緊の課題となっているなか、感染者病床の7割を担う都立・公社病院の充実こそが必要なのに、小池知事は独立行政法人化しようとしていると批判。PCR検査の徹底、医療・介護・福祉施設への財政支援、保健所の拡充こそ行うべきだと力を込めました。
3人の子を育てる女性(40)は「子育てを親の自己責任にする社会で、親が追い詰められ、ひいては子どもを追い詰める悪循環をただしてほしい」と語りました。
日本共産党の宮本徹衆院議員、山添拓参院議員、立憲民主党の大河原雅子衆院議員も駆け付け、宇都宮候補の必勝を呼びかけました。
(2020年7月3日付「しんぶん赤旗」より)