JR東日本東京支社は6月29日、日暮里駅京浜東北線の上下両ホームに2023年夏の使用開始でホームドアを導入すると発表し、日本共産党の山添拓参院議員に伝えました。
同駅は両側に電車が発着する島式ホーム。
山手線側にはホームドアが設置されていますが、反対の京浜東北線にはありません。
今年1月11日には視覚障害者が京浜東北線ホームから転落し、死亡する事故が起きています。
同社によると、特定の駅について導入時期を公表するのは初めて。
全日本視覚障害者協議会・東京視覚障害者協会と山添拓議員、荒川区議団、台東区議団は、2018年に現地調査を行い、他線との乗換駅でもあり、ホームの片側だけにホームドアがあるなど、視覚障害者にとって勘違いを招く危険な条件が重なっていることを確認し、ホームドア設置は待ったなしと指摘してきました。
死亡事故発生後の1月21日には再度現地調査。
2月、JR東日本に対しホームドアの早期設置、適切な人員配置など安全対策を要望していました。
今回の発表に全視協の山城完治さんは「JRへの要請時にホームドア設置時期を示すよう求めていました。3年後と先の設置ですが、はっきりさせた意義は大きい。『落ちないホーム』に近づく一歩前進。これを積み重ねすべてのホームに設置されるよう願っています」と述べました。
(2020年7月3日付「しんぶん赤旗」より)