共闘の力で宇都宮けんじ都知事候補(5日投票)を何としても押し上げよう―。
日本共産党の志位和夫委員長、立憲民主党の枝野幸男代表、社民党の福島瑞穂党首、前副総理の岡田克也氏、文部科学省元事務次官の前川喜平氏が3日、東京都の新宿駅前で、そろって宇都宮氏とともに訴えました。
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志位氏は、最大争点は新型コロナから都民の命と暮らしを守ることだと強調。
都内の感染者が2日連続で100人を超え、政府の専門家会議の「社会への協力要請」を行う基準を超えている事態のもとで、徹底した補償とセットで業種・地域を限定して自粛要請をすることも含めて、具体的な対策をとるべきだと述べました。
志位氏は、昨日の会見でも小池知事は何の具体策もとろうとしていないと批判。
「保健所や都立病院、福祉に手厚い東京をつくる宇都宮さんに知事を代わってもらおう」と呼びかけました。
枝野氏は、東京では新型コロナの封じ込めに失敗した事態なのに、都にも国にもその危機感がないと指摘。
都知事の権限と財政力を生かせば、PCR検査の徹底ができるのにやろうとしていないと批判。「弱者に寄り添い、日弁連会長も務め組織の運営能力もある宇都宮さんこそ知事にふさわしい」と訴えました。
福島氏は「小池知事は感染症対策で頑張っている都立・公社病院を独立行政法人化しようとしている。ダメです。第2波に備えられない。都立・公社病院を守る知事を実現しよう」と訴えました。
岡田氏は、小池氏が2017年の都議選で「築地は守る、豊洲は生かす」と言って小池氏がつくった都民ファーストの会を躍進させたことを指摘。
「選挙の前いったことを覆す。都民をだますやり方は許せない。正直・誠実な宇都宮さんを知事に」と力を込めました。
前川氏は「小池氏は都知事の地位が欲しかっただけじゃないのか。宇都宮氏が知事になりたいのは都民のために働きたいから。知事には宇都宮さんが一番だ」と応援しました。
宇都宮氏は「市民と野党の支援の輪が日に日に広がっていて幸せです。保健所を削減させ、都立・公社病院を独法化する小池氏では都民の命は守れない。最後まで全力でたたかう」と力を込めました。
雨の中、車いすに乗って演説を聞く身体障害者、陸橋で傘をさして聞く人も。34歳の女性は「小池さんのコロナ対策は自分のためのものとわかった。宇都宮さんに頑張ってほしい」と話していました。
(2020年7月4日付「しんぶん赤旗」より)