東京都心上空を低空飛行する羽田空港新ルートをめぐり、日本共産党の山添拓参院議員は1日、国土交通省が開いた「固定化回避の技術的方策」有識者検討会 (6月30日)について、同省から説明を聞きました。
同省は「固定化回避」の意味について「新経路をフルに使わないで減らせる方法はないか」という要望があるとして、航空管制や機器の技術の進展をふまえ、現在の滑走路の使い方や「1時間最大90回」の発着回数を変えないことを前提に、「騒音を軽減できる方策はないかなど技術的な観点から検討を行う」と説明。今年度中に方策のメリット・デメリットを整理したいと述べました。
山添議員は、同検討会の資料でも羽田空港の離着陸回数がコロナ禍で国際線95%減、国内線も60%減だと指摘し、「増便を理由とした新ルートの必要はない」と強調。
航空需要回復の見通しを持っているかをただし、「有識者による検討を行うのであれば新ルートの中止・見直しを検討すべきだ」と述べました。
また新ルートでの騒音測定結果がいまだに公表されていないとして、早急に明らかにするよう求めました。
(2020年7月8日付「しんぶん赤旗」より)