在日米軍横田基地(東京都多摩地域)で人員降下訓練中にフィン(足ひれ)が福生(ふっさ)市の駅前に落下した問題で14日、日本共産党の宮本徹衆院議員と基地周辺の住民・議員は防衛省の対応に抗議し、あらためて同訓練の中止を強く求めました。
防衛省によると、7日午後7時半ごろ、人員降下訓練を見ていた住民が落下物を目撃。歩いて落下場所(JR牛浜駅前の駐輪場付近)に行ってフィンを拾い、8日に「米軍の物か?」と北関東防衛局に問い合わせました。
同局が住民宅を訪れて確認し、米側に問い合わせたところ、9日に米軍のものと確認されました。
同基地では2日にパラシュートの落下事故があったばかり。その原因など具体的説明もないまま、2日に終了予定だった同訓練が7日に再開され、当日にまた事故が起こりました。都と周辺6市町は強く抗議しています。
宮本議員は冒頭、「一歩間違えば命が失われる事態が続発している。防衛省のこの間の甘い対応に厳しく抗議したい」と述べました。
防衛省の担当者は、7日はおろか2日の事故の詳細も、まだ米側から入っていないと回答。事故への抗議もしていませんでした。
参加者は「抗議しないと事故を容認することになる」「フィンを装着し海に降りる想定の訓練を海のない横田でなぜやるのか?」などと発言。
防衛相らが事故への抗議や同訓練中止を求めるよう要請しました。
(2020年7月16日付「しんぶん赤旗」より)