米軍横田基地(東京都福生=ふっさ=市など6市町)で訓練中の落下物事故が相次いでいるのを受け、福生市議会は27日の臨時会で、「これ以上、基地機能強化をしないこと」などを求める決議を全会一致で可決しました。
横田基地周辺では2日にパラシュートの落下事故、7日にはパラシュート降下訓練中に足ひれの落下事故が相次いで起きています。
決議は、これらの度重なる事故が「これまで築き上げてきた当市との信頼関係を水泡に帰すもの」で、「これまでの要請や抗議が聞き届けられていない無念さを感じる」と批判しました。
横田基地が、航空自衛隊航空総隊司令部の移駐と日米共同統合運用調整所の設置などで「日米共同の最重要施設へと態様が変化し、市民の不安は増している」と強調。
さらに垂直離着陸機CV22オスプレイの配備が突然発表され、国内外で事故が起きるなど「市民の不安が拭い去れない中」で今回の事故が起きたと指摘しました。
その上で、落下物事故も「基地機能強化すなわち基地態様の変化に起因するもの」であり、「これ以上、福生市民は基地が存在することに伴うリスクを受容することはできない」としています。
(2020年7月29日付「しんぶん赤旗」より)
決議全文はこちら(福生市議会公式サイト)⇒