東京都八王子市で、新型コロナウイルスの影響による収入減で、一人暮らしの大学生、大学院生の半数以上が生活費に影響が出ていることがこのほど分かりました。
同市が5月下旬にインターネットを通じて調査したもので、984人が回答。内259人が一人暮らしでした。
アルバイトをしている学生は全体で60.9%になります。
調査結果では、一人暮らしの学生で、アルバイト収入が減った人の割合が58.3%、食費などの生活費に影響が出ている人が54.1%、家賃の支払いに影響が出ている人が35.1%、学費の支払いに影響が出ている人は21.6%となりました。
また「アルバイトがなくなり、学費の貯金ができない」「生活費など金銭の見通しが立てづらい」などの切実な声が寄せられました。
同市では、7月から学生向けに市独自の給付金(10万円)を給付するほか、学生アルバイトを雇用する企業への奨励金を出しています。
市担当者は「これから保護者の経済状況への懸念も出ている。今後も状況を把握して、必要な支援を考えたい」と答えました。
日本共産党市議団は「学生支援の要件を緩和して幅広い学生が支援を受けられるよう求めたい」としています。
(2020年8月1日付「しんぶん赤旗」より)