日本共産党のインターネット番組「生放送!とことん共産党」は7月31日、「日本共産党“発見の旅”でたどりついた場所」をテーマに、ワタナベ・コウさん(裁縫家、イラストレーター)とツルシカズヒコさん(ライター)夫妻と小池晃書記局長が、二人の入党にいたる“旅路”をテンポよく語り合いました。司会は朝岡晶子さん。
『共産党入党宣言』(小松泰信・岡山大学名誉教授著)の「しんぶん赤旗」書評で、ワタナベさんが自分の入党を「告白」したことに、大きな反響があったという話題からトークは始まりました。
「自分は入党しない」と語っていた小松さんの入党に、ワタナベさんは心を動かされたそうです。そのころ、ワタナベさんはツルシさんにも入党を勧めたいと考えていましたが、自分は入党する気はなく、「これじゃ、説得力ないなあ」と思っていたところでした。
ワタナベさんが「小松先生が入党したって。私もね」とツルシさんに言うと「えっ本当?」と、ツルシさんはびっくり。すぐに「自分の入党は冗談」と打ち消しましたが、翌朝、ツルシさんが「二人で入党しよう」と語り、ワタナベさんとともに入党しました。
ツルシさんは、昨年、党の綱領改定案で中国問題を扱っていたのをみて、「これは、いいな」と感心していたそうです。そして、自身がかつて編集長をしていた雑誌『週刊SPA!』が、女子大生の尊厳を踏みにじる記事を掲載したことに抗議する運動に参加する中で、党本部の職員から、ツルシ編集長時代の同誌でも、当時の女子学生の運動を批判し、大企業の責任を免罪するような記事があったことを指摘され、「党の組織力と先見性はすごい」と思ったことなどを語りました。
さらに、SNSで多くの党員と交流したことや、「しんぶん赤旗」紙上での「ツルシのぶらり探訪」の取材で、党の地方議員が地域の人びとから信頼されている姿に接したことも、入党への背中を押したとのこと。
組織に入ることには抵抗があったというワタナベさんは、「個人をしばるのではなく、個人を生かす組織もある。共産党はそれをめざしている」と言われ、「組織への認識が変わった」と。入党後は、周りの人たちから政治問題について話しかけられるようになるなど、「入党したら、周囲も変わった」と言います。
小池氏はジェンダー問題を例に、「共産党は、国政を改革するだけでなく、自らの活動や組織を自己分析し、変えるべきところは変えるという姿勢で、これからも取り組んでいきたい」と語りました。
ワタナベさんは視聴者に向けて、「入党を呼びかけられる側は、訴えられると心が動きます。入党は、強い連帯の意思表示です」と述べ、多くの人に入党を働きかける大切さを強調しました。
(2020年8月1日付「しんぶん赤旗」より)