地盤の高さが満潮位以下の「ゼロメートル地帯」が面積のおよそ70%に及ぶ東京都江戸川区で2日、日本共産党の原純子都議予定候補事務所は防災ウオッチングを行いました。
河野ゆりえ、里吉ゆみの党都議、党江戸川区議団(4人・瀬端勇団長)ら18人が参加しました。
同区の「ゼロメートル地帯」は大規模水害が起きると2週間以上、水が引かないと予測されています。
受区議団が5月に実施した住民アンケートでは、防災への要望が第一位になっています。
同区危機管理室の案内で、区役所の災害対策本部室や電源車、災害時の応急給水ステーション、小学校の避難所の取り組みや雨水対策を視察しました。
区立第二葛西小学校では、体育館に備蓄倉庫があり、約5000食分のクラッカーや水を注ぐだけで食べられるアルファ米、持ち運びができる蓄電池などが所狭しと並んでいる備蓄物資などを見学しました。
プライバシーが確保できる間仕切りテントは14セット注文し、体調の悪い人などを対象に使用するとの説明に、参加者から「もっと増やして」と要望が上がりました。
2013年の台風26号で浸水被害があった北・西葛西地域は、緊急の雨水対策として、雨水ますの増設や水が集まりやすい格子状のグレーチングふたを道路に設置。
昨年の台風19号では大きな浸水被害を出さず、効果を上げているといいます。
原予定候補は「台風が毎年来ている今、住民の命を守る対策を検討していきたい」と話しました。
(2020年9月9日付「しんぶん赤旗」より)