足立・江戸川両区で小池書記局長が訴え

小池晃書記局長の訴えを聞く人たち=11日、東京都足立区(「しんぶん赤旗」提供)

比例東京で4議席以上に共産党伸ばし政権交代を

日本共産党の小池晃書記局長は11日、東京都足立・江戸川両区内で街頭演説を行い、総選挙の時期は流動的で、いつあってもおかしくないとして、「市民と野党の共闘で次の総選挙で政権交代を。日本共産党を伸ばし、比例東京ブロックで2議席から4議席以上へ躍進を。小選挙区は市民と野党の共闘ですべて勝ち、野党連合政権を実現しよう」と訴えました。

 小雨が降る中、小池氏は、菅義偉首相による日本学術会議の会員6人の任命拒否問題で、政府が憲法第15条1項の「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利」だとの規定を持ち出しているが、「これまで政府は、この規定は明らかに国民が不適当だと認める場合に限るとしてきた」と指摘し、8日の参院内閣委員会での田村智子副委員長の質問に、不適当だという根拠を示せなかったと強調。さらに田村氏の「日本学術会議法の解釈で任命拒否もありうるとした文書はあるのか」との追及に対して内閣法制局が「見当たらない」と答弁せざるを得なかったと紹介し、「勝負あったのではないか。でたらめな言い逃れはもはや許されない」と批判しました。

 小池氏は、任命拒否は学問の自由と国民の権利の侵害であり、国民全体の問題だと強調し、河野太郎行革担当相が「学術会議は行革対象」(9日)などと言い始めたが、「問題のすり替えだ。行革を、学術会議や国民への脅しに使うことをやめるべきだ」と批判。「戦前には軍部の意に沿わない学問や芸術が弾圧された。ものが言えない社会にしないために、強権政治を許さない声を上げよう」と主張しました。

 小池氏はコロナ危機の最大の教訓である、自己責任を強いる新自由主義を大本から転換した新しい日本の姿を野党連合政権構想で示す時だと語り、来たるべき総選挙は、日本共産党の98年の歴史で初めて現実の政権交代への挑戦の選挙だとして、「市民と野党の共闘で『オール野党』の連合政権をともにつくろう」と力を込めると、集まった人や、通りかかった子ども連れの女性らが大きな拍手で応えました。

 小池氏は、自民党の白石正輝足立区議が同区議会で「(同性愛者が)法律で守られているという話になったのでは、足立区が滅ぶ」などと述べた問題に対し、とんでもない発言だと批判。「こうした差別発言を行った議員を放置し、多様性を否定する自民党は許さないとの声を一緒に上げよう」と訴えました。

 池内さおり衆院比例予定候補(東京12区重複)は、「女性はうそをつく」といって性差別と性被害者蔑視を行った杉田水脈衆院議員は辞職すべきだと批判し、「政治家が差別と分断をまきちらす時代を終わらせよう」と力説。沢田しんご同13区、太田彩花同16区両予定候補がそれぞれ議席獲得の決意表明を行いました。斉藤まりこ都議(足立区)、原純子都議予定候補(江戸川区)らも訴えました。

(2020年10月13日付「しんぶん赤旗」より)

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