若者の絶望に胸詰まる
私が医療ボランティアとして、生活困窮者支援活動に参加している「新宿ごはんプラス」の相談者数は、例年の2〜3倍で推移。若い方の姿も目立ちます。9月、派遣切りで仕事も住まいも失った2人の若者と出会いました。量も追われ、ネットカフェや路上で夜を過ごしていた30代の若者は「死にたいと思うことがある」と話してくれました。
相談後、送られてきたメールには「なんとか今日を生き抜いてみます」と書かれていました。どんなに苦しかっただろうかと胸が詰まります。その後「うつ状態」と診断され治療が始まっています。
支援現場でお会いする方の多くが「努力が足りなかった」と自身を責めておられます。「あなた」が弱いのではなく、国民を守ることを放棄し、自己責任を押し付けてきた政治にこそ原因があること、未来は変えられることを伝えたい。
コロナ禍にあってなお「自助」を強調し自己責任で人々を追い詰める政治を、このまま続けさせるわけにはいきません。
次の選挙で政権交代を果たし、誰もが希望を持てる社会を実現したいと決意を新たにしています。
(2020年10月17日付「しんぶん赤旗」より)