陥没調査し外環道中止に/党都議団が都に申し入れ

東京都の武市副知事(手前左)に申し入れる(右から)里吉、とや、原田の各氏=19日、都庁

東京都調布市の住宅街で道路が長さ5メートル、深さ5メートルにわたって陥没した問題で、日本共産党都議団(大山とも子団長、18人)は19日、事故原因の究明、影響を受けた住民への補償とともに、陥没との関連が指摘される東京外環道の地下トンネル掘進の停止などを小池百合子知事に申し入れました。原田あきら、とや英津子、里吉ゆみの3都議が参加しました。

申し入れでは、トンネルを掘削するシールドマシンが9月初めに現場付近を通過した際、一帯で騒音や振動、コンクリートの隆起などが生じていたことを指摘。「事故が起きた以上、原因究明や住民の安全が確保されるまで、シールドマシンを動かしてはならない」と強調しました。

事故が外環道トンネル工事に起因するものであれば、工事の影響が地上部に及ばないことを前提とした大深度法自体が成り立たなくなり、「外環道工事全体の正当性が問われる」として、▽事故の影響を受ける全ての住民に都が生活を保障し、国と東日本高速道路会社(NEXCO東日本)に補償を求める▽工事の影響について徹底した調査を行う▽事故の検証過程や結果を公開する▽外環道計画を即刻中止する―ことを求めました。応対した武市敬副知事は「要望は承った。国と事業者に対し、早急に原因究明するよう求める」と答えました。


東日本高速道路 原因判明まで掘削工事中断

東日本高速道路は19日、東京都調布市の住宅街で18日に市道の一部が没落した穴は、縦約3メートル、横約5メートル、深さ約5メートルだったことを明らかにしました。陥没場所の地下約50メートルで、東京外郭環状道路(外環道)のトンネル掘削機は9月14日に陥没場所の真下を通りました。同社は原因判明までの間、工事を中断します。

(2020年10月20日付「しんぶん赤旗」より)

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