性暴力被害に耳傾ける姿見て好きに■国会に必要な人
総選挙での日本共産党躍進をめざし、17日夜に東京都北区で開かれた、池内さおり東京12区・比例候補と作家の北原みのりさんとの”ジェンダー対談”。応援スピーチでも党と池内候補への期待が語られました。(足立裕紀子)
看護師の大島野江子(やえこ)さんは、コロナ禍で認知症が進んだり、濃厚接触者になっても「仕事を休んだら失職するのでは」と検査をためらう患者を見て「誰一人取り残されない社会」の必要性を感じてきました。その中で「現場で何が起き、必要かに寄り添ってくれたのが共産党だ」と話しました。
もともと女性が多い医療・介護現場の低賃金は「ケアは家庭で女性がするものとの考えの表れでは?」。医療・介護を必要とする人々の生活向上へ、池内候補は国会で、自身は現場で「一緒に頑張ろう」とよびかけました。
うちのさおりん
性暴力被害者の権利擁護活動に力を注ぐ角田由紀子弁護士は静岡から新幹線で来場。
日本共産党が綱領にジェンダー平等を掲げたことに期待し、池内候補が語った女性の権利擁護の法律と国際水準の人権保障を「ぜひ実現してほしい」。
池内候補を「うちのさおりん」と呼び、「初対面から熱い人だった」と紹介。臥薪嘗胆(がしんしょうたん)の言葉を贈り、「刑法改正もヤマ場に差しかかりつつある。国会には池内さんが必要です」と力を込めました。
ライターのツルシカズヒコさんは、かつて編集長を務めた『週刊SPA!』が女子大生の尊厳を傷つける記事を掲載した際、「自分の時代はジェンダー問題でも質の高い雑誌だったと愚かにも思い込んでいた」と告白。
しかし自身の編集長時代にも、女性を消費する誌面で売っていたことを、北原さんのコラムで知り、「自分の無知と無自覚に恥じ入った」と。「自己変革のきっかけをくれた」北原さんに謝意を、「1期目の仕事が先駆的だった」池内候補には期待を語りました。
ライターの小川たまかさんはフラワーデモを「革命だと思う」。その現場で冷たい地面に座って花を持ち、性暴力被害者の言葉に耳を傾ける池内候補の姿を見て「さらに好きになりました」と照れ笑い。
「『女性はいくらでもウソをつける』と発言した自民党議員は差別をしたい人たちを喜ばせたいのだろう。私はフラワーデモに来るような議員に活躍してほしいし、票を投じたい」
私も頑張りたい
ジェンダー問題の政策をまとめた池内候補のパンフ作成に関わった、太田伊早子弁護士は、池内候補が自身の未熟さや政策への批判もあることを自覚した上で、パンフ作成に挑んだことに感動。この日の坂井和歌子比例候補の話にも感動したと語り、「共産党はジェンダー平等に本気なんだと思った」と言います。
日本共産党が東京で比例4議席を獲得し、池内候補が12区で当選すれば「坂井さんの議席につながる。すごく希望ある選挙だと思いました。私も頑張りたい」と話しました。
(2020年10月21日付「しんぶん赤旗」より)