羽田新ルート問う住民投票署名終了/必要数の3倍超える

直接請求署名を呼びかける「成功させる会」の堀代表(右から2人目)らの呼びかけに応じて署名する人(左)=3日、東京都品川区(写真提供:しんぶん赤旗)

東京都品川区で、都心部を低空飛行する羽田空港の新飛行ルートへの賛否を問う住民投票の直接請求署名運動を進めてきた「区民投票を成功させる会」は3日、1カ月間の署名運動を終了しました。

同会は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、当初の予定から半年後の10月に署名運動を開始。同日午後6時現在で、直接請求に必要な有権者数(約6800人)の3倍を超える2万415人が署名に応じました。

フィナーレ集会では同会の堀利和・代表が「飛行機が区民の頭上300メートルを飛び、騒音や落下物の危険がある。私は視覚障害で道を歩く時、周囲の音が頼りなのに、安心して歩けない。国が決めた方針でも、住民が意思表明することが大事だ」と強調しました。

趣旨に賛同する超党派の国会・地方議員があいさつ。日本共産党からは小池晃書記局長・参院議員、白石たみお都議、香西かつ介衆院東京3区予定候補、党区議団が参加し、小池氏は「住民の命と生活を危険にさらす新ルートに対して、危険を止めるため力を合わせよう」と語りました。

同会は9日に署名簿を区選挙管理委員会に提出する予定。区選管の審査を経て本請求が行われると、区長は20日以内に区議会を招集し、意見を付けて条例案を提出することになります。

(2020年11月4日付「しんぶん赤旗」より)

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