調布 道路陥没調査/東日本高速が明らかに
東京都調布市の東京外かく環状道路(外環道)のトンネル工事現場付近で市道が陥没し、その近くの地中で新たに空洞が見つかった問題で5日、空洞の一部が民家の敷地内に広がっていることが分かりました。東日本高速道路(ネクスコ東日本)が同日、原因を調査する有識者委員会の後に会見で明らかにしたもの。
民家以外の空洞の地表部は、外環道の事業者の一つ、中日本高速道路(ネクスコ中日本)が所有する空き地となっています。
同委員会では
▽空洞の状況などから、直ちに地表に影響はなく早期に埋めること
▽原因把握のためにトンネルの掘進データの確認に加え、地形、地質、地下水、河川との関係を調査する
―ことを確認しました。
調布市東つつじケ丘地域では、地下47メートルで外環道のトンネル工事が行われており、振動や騒音の苦情が相次いでいます。同社は工事と陥没や空洞との関連を調査しています。
空洞が見つかったのは陥没現場の北側。大きさは深さ5メートルの地点に幅約4メートル、長さ30メートル、厚さ3メートル。陥没の原因を調べるボーリング調査中に見つかりました。
会見では「2日に空洞を確認しながら住民に周知されたのはどうして4日なのか」との質問に、同社側は「3日に空洞の大きさを把握した。しっかり対応している」と回答しました。
(2020年11月6日付「しんぶん赤旗」より)
<ネクスコ東日本のサイトより>
第3回 東京外環トンネル施工等検討委員会 有識者委員会 資料「地表面陥没箇所周辺の地盤調査で確認された地中の空洞について」