日本共産党の原田あきら、里吉ゆみ両東京都議は5日の都議会環境・建設委員会で、東京外環道(練馬区~世田谷区間)の地下トンネルエ事が行われている調布市内で道路が陥没した事故についてただしました。
原田氏は「共産党都議団がトンネル建設の危険性を繰り返し指摘してきたにもかかわらず、国・高速道路会社・都が耳を貸さなかった。この姿勢が事故につながった」と批判。陥没現場付近の地中で新たに空洞が見つかった間題に触れ、いつ発見されたのかただすとともに、現地のボーリング調査結果など詳細なデータを公表するよう迫りました。
都建設局の福島真司・三環状道路整備推進部長は、空洞が発見されたのは2日だったと答弁。原田氏は「把握から2日間も公表しなかったのはとんでもない」と批判しました。
また、住民が振動・騒音被害を訴えてきたこと、沿線で酸欠空気が噴出していることを示し、「『地上部に影響はない』とした環境影響評価の再評価が必要だ」と指摘。総工費見通しが7600億円も膨れあがっている外環道の建設中止を求めました。
里吉氏は、陥没など被害への補償を求めるとともに、「既にトンネル掘進が終わった地域でも、事故への不安の声が上がっている」と強調。原因究明と補償を行うよう求めました。
福島部長は外環道推進を表明しつつ「(陥没の)原因究明が最優先だ」と答えました。
(2020年11月7日付「しんぶん赤旗」より)