足立健康友の会(東京都足立区)は10日、コロナ禍での不安・困り事や健康状態などを聞く「会員アンケート」の結果(第1 報)を公表しました。
同会は、特定医療法人財団健和会・健愛会の病院・診療所や関連法人の医療福祉の事業所と活動しています。
アンケートは9月25日から1カ月間、会員約5500人に配布。10月末で443人から回答がありました。
回答者は、70歳以上が81.8%で、足立区在住が75.5%。夫妻2人暮らしが34.1%、1人暮らしが33.6%となっています。
感染予防対策では、90%超がマスクや手洗いなど有効とされる予防対策に努めています。また「外出しない」との回答も31.2%にのぼり、「孫たちとも会わないようにしている」など、高齢者が人との接触を避けていることがわかります。
健康状態の変化が「ある」との回答は25.1%で、4人に1人が何らかの体調変化を訴えています。「家の中にいる生活が増え、足腰の筋肉が減ったため痛みが出姶めた」など身体的な問題を訴える回答が60%超、「ショートステイ入所中。面会できないため不安を感じる」「意欲的に1日を送れない」など精神面の不安を訴える回答が20%超でした。
不安に思うことは「いつ収束するのかわからない」が58.5%で最多。収入減や税金・保険料、家賃の支払いなど生活不安の回答も12.7%ありました。
今年4月以降に「受診した」は88.7%、何らかの理由で「受診をキャンセルした」は10.4%。理由は「感染が怖かった」が69.4%、また6.1%が「医療費が払えなくなった」と答えています。キャンセルした診療科目では「歯科」が最多で46.9%でした。
(2020年11月14日付「しんぶん赤旗」より)