【外環道真上陥没】都知事、不安の住民に背/星見都議追及も答弁に立たず

東京都議会

8日の東京都議会本会議の代表質問で、日本共産党の星見てい子都議は、外環道地下トンネル工事真上の調布市の住宅地で陥没と地下空洞が発見されたことについて、共産党が同工事の危険性を何度も指摘してきたのに対応してこなかった都の姿勢をただしました。

星見氏は、地域住民の不安をよそに小池百合子知事が所信表明で事故に触れないどころか、事故後に国に提出した予算要求で外環道事業促進を求めていることを批判。都市計画法の外環道認可期限が来年3月に迫る中、認可延長をしないと表明すべきだと迫りましたが、小池知事は「国、事業者に丁寧な説明を要望した」と述べるだけ。中島高志建設局長は「外環道の必要性は変わらない」と開き直りました。

星見氏は「知事は住民の恐怖をどう受け止めているのか、答えていない」と再質問に立ちましたが、小池氏は答弁に立たず、中島局長が「知事が答弁した通り」と強弁。議場は騒然としました。

星見氏は、都心を低空飛行する羽田新ルートで住民に騒音と落下物の不安が出ている問題も指摘。「外環道と羽田新ルートについての知事答弁は、うり二つ」として、安全確保は国と事業者任せで国際競争力を優先する姿勢を批判しました。

(2020年12月10日付「しんぶん赤旗」より)

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