性暴力のない社会を求めるフラワーデモは11日、「#私たちは黙らない」「#MeToo」などのプラカードを掲げてアピールするスタンディングなどを全国各地で行いました。年内に予定されている全国いっせいの行動としては最後のデモ。全国46都市で開催されたと発表されました。
性犯罪 社会の認識変えよう
東京はオンラインで開催。呼びかけ人で作家の北原みのりさんや弁護士の角田由紀子さんらが出演。北原さんは、群馬県草津町で性被害を訴えた女性議員に対するリコールの経過にふれながら、自身も現地へ行ってきたと報告し、「議場や傍聴席もセクハラ発言にあふれていました。リコールも市民ではなく議会主導で行われたことに恐怖を覚えます」とのべました。
性暴力被害者の当事者団体「一般社団法人Spring」の山本潤代表理事は、法務省の性犯罪についての検討会での議論を紹介。この間、声を上げ続けてきた性犯罪の暴行脅迫要件の撤廃の実現が難しい状況になりつつあると語り、「同意のない性交は犯罪だという認識を社会全体で高めて変えていきたい」と話しました。
角田さんも「法律とともに、社会の認識を変えていくことが大事です。フラワーデモはその力になる」と強調しました。
(2020年12月12日付「しんぶん赤旗」より)