東京外環道の地下トンネル工事が行われている東京都調布市で地表の陥没や地下空洞が相次いでいる問題で、日本共産党の山添拓参院議員、原田あきら都議、田中とも子都議予定候補、党調布市議団は20日、国土交通省、東日本高速道路会社(ネクスコ東日本)の担当者から聞き取り調査を行いました。地盤沈下の被害を受けている住民も参加しました。
国交省、ネクスコ東日本の担当者は「住民に不安を与えている」と陳謝。3カ所で生じている地下空洞について、「トンネル工事が陥没や地下空洞の原因である可能性が高い」としつつ、発生に至る経緯や他の箇所で空洞が生じている可能性については調査中として、「まとまれば有識者委員会を経て、ホームページや現地の掲示板で公表する」と答えました。住民の被害状況については「個別に事情を聞いている最中」と述べました。
山添氏らは、14日に発覚した3カ所目の地下空洞が地表面から深さ16メートルにあるにもかかわらず、地表面からのレーダー調査やボーリング調査が十分でないこと、未確認の地下空洞がある可能性があることを指摘。「調査の計画や、どこまで進んだかを住民と共有するよう対応を改めてほしい」と求めました。
(2021年1月21日付「しんぶん赤旗」より)