『困ったとき、頼れる』/政治転換、都民の願いを 衆院比例東京ブロック

比例110万票以上、3議席確保し4議席獲得へ

新型コロナの緊急事態宣言が発令中の東京都の日本共産党は、都民の困りごとや願いを聞き取って、国政・都政を住民本位に切り替えようと行動しています。(吉岡淳一記者)


中央官庁と大企業がひしめく千代田区。ある飲食店店主が持続化給付金の申請で、自民党本部に電話しました。ところが「経産省に聞いてくれ」などとその場しのぎの対応に憤り、共産党の地区委員会に電話しました。

親身に話を聞き、すぐ区議が訪問すると、あまりの対応の違いに店主が感動。店主が店のお客さんに「困つたときは共産党が頼りになりますよ」と宣伝するほどです。

笠井亮、宮本徹両衆院議員の国会事務所にも持続化給付金・休業支援金などの相談が相次ぎ、「コールセンター」のようです。

笠井氏が練馬区で、とや英津子都議らと街頭宣伝した時のこと。「事務所に電話したけれどつながらなかった。ちょうど会えてよかつた」と音楽事業者の女性から声がかかり、その場で給付金未入金の相談に。迅速な対応に「それこそが政治ですよね」と感激されました。

万策つき国会質問やツイッターを見て初めて共産党・笠井氏にという相談が全国からもあり、共産党ならではの地方議員・党支部のネットワークを生かしています。

「やっと給付が届きました」との連絡に笠井氏が返信。「本当によかった。支援が必要な全員に早く届くよう国会でがんばります」

都議選と一体に

都党は、コロナ危機への無為無策と逆行は、菅内閣・自民公明政権とともに、小池都知事や都の自民・公明・都民ファも問題があり、コロナ危機から命とくらしを守る政治を切り開くために、総選挙・都議選を一体に取り組んでいます。

総選挙で比例東京ブロック(定数17)で110万票以上3議席を確保し4議席獲得へ、笠井亮、宮本徹(20区重複)両衆院議員、池内さおり前衆院議員(12区重複)、谷川智行(4区重複)、坂井和歌子候補が奮闘しています。6月25日告示・7月4日投票の都議選(総定数127)は、現有18議席の絶対確保と新たな議席増に挑みます。

前回都議選で自民現職に競り勝った定数2の北多摩4区。原のり子都議と宮本衆院議員がそろって訴えます。

宮本氏は、感染症法に罰則を盛り込むことについて保健所長から聞き取った話を紹介。「罰則は住民と保健所の信頼関係を奪い、積極的疫学調査を阻害し、感染拡大防止にも逆行する」との声を国会で菅首相に突きつけたことを語り、「政府は専門家の意見を聞き、罰則導入でなく補償で国民の命と暮らしを守るために全力をつくすべきだ」と訴えると、立ち止まる人が相次ざました。

聞いていた障害者通所施設の運営者は「共産党はPCR検査が無料で受けられるよう力になってくれた。継続して検査できるように」と期待します。

悩みに向き合う

「カフェと間違って訪れる人もいます」。池内比例候補の事務所スタッフが語ります。ガラス張りで気軽に立ち寄れる雰囲気に苦心。ジェンダー学習会や絵画の個展、綱領学習会も開いています。菅政権誕生直後、立て続けに若い人の飛び入り訪問がありました。ある30代女性は、生きづらさを抱えるなかで、社会を変えなければと思っていました。党都委員会のジェンダー平等委員会責任者でもある池内氏が、性的搾取から少女たちを守る行動をしているグループともつながりがあることを知り、「信頼できる政治家」といいます。

党都委員会新型コロナ対策本部長の谷川候補は、医師として発熱外来と救急外来を担当しています。コロナを発症、回復した高齢者が診療所を訪問し「大切に生きます」と元気な姿で再会したときは本当によかったと感じました。

診療のかたわら、街頭相談、医療ボランティア、幅広い人からの聞き取りなど、予定がびっしり埋まる活動を展開。そこで出会った困窮している人を地元議員に紹介し、支援へとつなげています。

坂井比例候補は多くの人の話を聞き、フェイスブックで「声を聞くシリーズ」を投稿しています。特に「子どもの声を聞く社会を」との思いで、SNSのつながりを生かしています。町田市内の無料塾を訪問して急きょ英語のサポートを任せられたことも。

坂井氏は「民間任せでなく、子どもたちが食べるのも学ぶのも困らない社会を」との思いを強くしました。

「首都責任必ず」

コロナ治療の先頭にたつ都立・公社病院。ところが都は限りなく民営化に近い独立行政法人化への移行を強行しようとしています。

共産党は、コロナ対策に逆行する独法化中止・直営での充実を求めるとともに、政府の公立・公的病院統廃合計画撤回とあわせ全力でたたかいます。各地で深刻な被害をおこしている東京外環道建設、羽田新ルートも国政と都政の大問題です。

東京ブロック責任者の田辺良彦党都委員長が語ります。「今夏の東京五輪は中止し、コロナ収束に集中すべきです。2009年都議選で自民公明が過半数を失い、3カ月後の総選挙で政権交代の流れを決定づけた。総選挙がいつになるか予断を許さないが、都議選が先に行われることになれば首都の審判が総選挙に大きな影響を及ぼすことは間違いない。必ず首都の責任を果たしたい」

(「しんぶん赤旗」2021年2月22日付より)

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