日本民主青年同盟東京都委員会は6日、新入生歓迎企画として、気候危機を考える学習会を開きました。国際環境NGOフレンズ・オブ・ジ・アース(FoE)ジャパンの高橋英恵さんが講演。学習会はインターネットでも配信されました。
高橋さんは、世界中で頻発する気候変動について、温室効果ガスを最も排出していない人々が最も影響を受けていると指摘。気候変動は科学や環境の問題だけではないとして、気候変動を引き起こしてきた自然や人間の搾取に基づく社会の仕組みを、社会の公平性を実現する形で変えていこうとする考え方――気候正義(クライメート・ジャスティス)について説明しました。
気候正義に基づく運動として、気候変動対策を話し合う国際会議で若者を中心に気候危機に向き合わせない交渉への抗議活動が起きたことや、石炭火力や原子力発電に依存するエネルギー政策からの脱却を訴える日本の活動などを紹介しました。
社会の仕組みの転換についての質問に高橋さんは「資本主義、消費や競争中心の社会、人の命や自然よりも企業の利益を優先する社会から、誰もが尊厳をもって生きることができる社会に変えていきたい」と答えました。
(「しんぶん赤旗」2021年3月9日付より)