東京都の江東区政を考える会は15日、今夏の東京五輪・パラリンピックの中止を求め、山崎孝明区長あてに緊急要望書を提出しました。
要望書では、新型コロナウイルス感染の第4波が到来し、変異株も広がる中、無観客で実施しても1万数千人規模での人の動きが生じること、江東区は五輪・パラリンピック会場が10会場あることを指摘。アスリートの夢に心を寄せれば痛恨の思いはあるとしたうえで、住民の安全・安心を担う自治体の責務として、東京都と国に中止を求める意見を提出することを求めています。
また、五輪・パラリンピックの関連経費をコロナ対策に振り替えることを求めています。
要請に区の担当者は「中止は考えていない」と回答。江東区政を考える会の河島信子事務局長らが「区民の命、安全を守るため、中止の選択肢を持ち対応すべきだ」と迫りました。
(2021年4月16日付「しんぶん赤旗」より)