日本共産党都議団は16日、小池百合子知事宛てに「直ちに今夏の五輪中止を決断し、コロナ収束に全力を」と申し入れました。
あぜ上三和子、藤田りょうこ、河野ゆりえの3都議が多羅尾光睦副知事に要請し、多羅尾氏は「安心・安全な大会に向け準備を進める。意見として承りました」と答えました。
申し入れでは、東京医師会長の「これ以上感染拡大すれば無観客でも東京五輪は難しい」との発言、米紙の「一大感染イベントになる」との報道、「中止・再延期」が72%という世論調査を紹介。「コロナ対策に集中してほしいというのが国民の声だ」と強調しています。
また、知事が都県境を越えないように呼びかける一方で、まん延防止重点措置期間中の5月9日に開催予定の大会テストイベントのチケットを全国的に販売し、海外からの選手の隔離期間を3日に短縮するなどとしていることについて、矛盾した対応だと批判しています。
開催都市の責任において、国、組織委員会、関係機関、IOCと早期に協議し、IOCに大会中止を決定するよう要請することを強く求めています。
(2021年4月17日付「しんぶん赤旗」より)