伝統野菜の種は文化/吉良よしこ氏 保護・継承求める

質問する吉良よし子議員=15日、参院文科委(写真提供:しんぶん赤旗)

日本共産党の吉良よし子議員は15日の参院文教科学委員会で、文化財保護法改定案にかかわって、伝統野菜の保護に取り組むよう国に求めました。同案は、食文化などの無形文化財・無形民俗文化財も「登録」の対象とし、保護措置を拡大するものです。

吉良氏は、郷土料理など食文化の重要な構成要素である地域の伝統野菜は、1960年代からの農業の大量生産化・規格化で淘汰(とうた)されてきたと指摘。東京で伝統野菜「江戸東京野菜」の復活に取り組まれている事例を示し、「貴重なタネを守り、伝えること自体、大事な伝承だ」として、伝統野菜のタネも文化として守るべきだと強調。萩生田光一文部科学相は「トータルとして守るべきだ」と答弁しました。

吉良氏は、新型コロナの影響で伝統野菜を扱う飲食店が打撃をうけ、生産農家からの納入も落ち、生産継続が困難になるとして、中小法人に60万円、個人事業者に30万円を支給する一時支援金制度の対象に生産者も含まれるのかとただすと、経済産業省は、含まれると認めました。

吉良氏は、東京の学校給食での伝統野菜の使用や、総合的な学習の時間での栽培など、タネや食文化の継承が広がっていると紹介。学校現場でも食文化継承の取り組みを進めるよう求めました。

(2021年4月29日付「しんぶん赤旗」より)

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