都議会自民党が主導して昨年発足した改憲・右翼団体「日本会議東京都地方議員懇談会」(会長:中屋文孝都議)に、同党都議25人のうち24人が役員に就任していたことが 2日までに、本紙の取材で明らかになりました。 (岡部裕三)
本紙が名簿入手
東京地方議員懇談会の設立総会は2020年11月19日、自民党本部ホールで開催。中屋会長をはじめ自民党都議24人が役員に就任しました。
本紙が入手した役員名簿によると、会長の中屋氏のほか、最高顧問に衆院議員の鴨下一郎自民党都連会長、下村博文自民党政調会長、顧問に高島直樹自民都連幹事長(都議)、小礒明元都議ら6人、副会長に都議22人(自民党21、無所属1)と 区議13人、事務局長に早坂義弘都議(副会長兼任)が名を連ねています。
中屋会長は懇談会発足後、”会長として靖国神社へ参拝させて頂きました”とブログに書いています。
都議会自民党議員のうち、鈴木晶雅都議は役員名簿に記載されていませんが、鈴木氏は日本会議地方議員連盟と日本会議都議会議員懇談会のメンバーです。
17年都議選で日本会議所属の自民50候補のうち22人が当選し、大場康宣氏は選挙後に自民会派を離脱。昨年の都議補選で当選した4人も日本会議に加入しています。
■日本会議東京都地方議員懇談会の主な役員
最高顧問 鴨下一郎自民党都連会長
下村博文自民党政調会長
顧 問 高島直樹自民都連幹事長ら6人
会 長 中屋文孝都議
会長代行 島村和成江戸川区議
副 会 長 菅野弘一、秋田一郎、川松真一朗、 山崎一輝、神林茂、鈴木章浩、三宅茂樹、小松大祐、小宮安里、山田加奈子、柴崎幹男、舟坂誓生、宇田川聡史、伊藤祥広、清水孝治、吉原修、高橋信博、西野正人、田村利光、林明裕、三宅正彦、大場康宣都議ら36人
事務局長 早坂義弘都議※
(注)太字は都議、※は副会長兼任
日本会議
1997年に設立し、石原慎太郎元知事らが代表委員に名を連ね、日本が戦前に行った侵略戦争を”正義の戦争”と正当化し、9条改憲をめざす”靖国派”と呼ばれる右翼団体。国会議員らのほかに3000人の地方議員集団をめざし、改憲や「ジェンダー思想から家族を守る」運動をしています。
(「しんぶん赤旗」2021年5月3日付より)