ワクチン予約を改善 共産党都議ら行政動かす

新型コロナワクチンの接種予約で「電話がつながらない」などの声が各地で寄せられています。日本共産党が住民の声を行政に届け、予約状況が改善しています。


申し込みお手伝い

◆世田谷

保坂区長(左端)に申し入れる里吉都議(中央)と党区議団ら=18日、東京都世田谷区(写真提供:しんぶん赤旗)

東京都世田谷区は4月28日からワクチン接種予約を電話とインターネットで受け付けていますが、14日からの平日、28カ所の「まちづくりセンター」でインターネットに接続できない人に区職員が操作方法を案内したり、申し込みを手伝う事業(事前申し込み不要)を開始しました。

日本共産党区議団と里吉ゆみ都議が4月30日、「区民の不安と負担を払拭(ふっしょく)する必要がある」として、保坂展人区長宛てに、電話回線拡充やネットアクセス改善、情報提供などを申し入れ。区は周知徹底など「できることは何でもやりたい」と回答していました。今月18日には区長に直接要請しました。

共産党は区民へのコロナ相談活動を行うとともに、区の支援事業を紹介。活動に参加した女性(74)は「近所の高齢者に党のビラを渡しています。『電話を何度かけても通じないので、悶々(もんもん)としていた。知らせてくれて助かった』『自分で申し込みできず困っていた』と喜ばれている。どんどん呼びかけたい」と話しています。

個別接種の体制も

◆文京

笠松恒司保健所長(左5人目)に要望書を手渡す党文京区議団と福手都議候補(左4人目)=7日、文京区(写真提供:しんぶん赤旗)

東京都文京区では4月30日から予約が開始されましたが、65歳以上の人口4.5万人にたいし、第1回予約分は5850回分。党区議団に「300回以上電話してもつながらない」「予約サイトも固まってしまう」との声が相次ぎました。

福手ゆう子都議候補と区議団が今月7日、成澤廣修区長に対し、ワクチンの迅速接種のため、集団接種会場に加え、地域の病院・診療所などで個別接種する体制を要求。インターネットに弱い高齢者もいるので地域活動センターや区有施設に対面の相談窓口設置、コールセンターを抜本的に増やしフリーダイヤルにする、予約サイトのサーバー強化も要望しました。

こうした要望を受け区は、▽集団接種に加え医療機関での個別接種▽コールセンターを25回線から50回線に拡大▽地域活動センター9カ所で予約代行―することを決めました。

(「しんぶん赤旗」2021年5月20日付より)

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