東京都議選で江東区は定数4。日本共産党の、あぜ上三和子予定候(65)=現=のほかに、自民、公明、都民ファーストの現職、自民の新人、立憲民主の新人の有力6人で争われる大激戦です。
江東、墨田両区の境にある都立墨東病院を都が、もうけ優先の独立行政法人化(独法化)しようとしていることは大きな争点です。
あぜ上予定候補は「墨東病院は都立のままで存続を」と訴えます。新型コロナウイルス感染症対策や出産前後の母子の命を守る周産期医療など「民間病院が担いきれない医療は都立だからこそできます」。
自民、公明、都民ファは独法化を推進。「都立病院の存続を託せるのは、あぜ上さんだけ」だという声が広がっています。
業者の声届け
コロナ問題で、あぜ上予定候補は都に「自粛と補償はセットで」と要求。
営業時間短縮での都の「協力金」は「申請期限に間に合わない」という業者の声を都に届け、期限の延長と、さかのぼっての支給を実現しました。
都は江東区の臨海部にカジノ誘致を画策。自民党の都議候補は、カジノ汚職で逮捕された元自民の秋元司衆院議員(衆院東京15区=江東区)とともにカジノを推進。公明と都民ファもカジノ推進派です。
あぜ上予定候補は「カジノは、“人の不幸”でもうけるギャンブルの場です。誘致は断じて許しません」と批判します。
障害者施設、無認可保育園で働き、親の介護をしてきた経験から、いつも弱い立場の人に寄り添って活動をする、あぜ上予定候補。
地下鉄駅のエレベーター設置、街灯増設、特別支援学校の改築、堤防・水門の耐震・耐水化といった防災対策などを実現し「あぜ上さんでよかった。今度も絶対当選して」の声が寄せられています。
各党精力的に
前回は都民ファが台頭。保守地盤を持つ無所属候補が出馬して保守票が割れ、自民は現職に力を集中。今回は2議席獲得を狙い区議と宣伝も。公明は創価学会のつながりで大量にポスターを掲示。立民候補者は、のぼり付きの自転車で区内を回り、ポスターも精力的に張っています。
あぜ上予定候補は前回、2万9804票で4位当選。当選ラインが上がることが予想され、大幅な得票増が必要です。
しかし、他陣営は「あぜ上さんは大丈夫」論を流しており、これを打ち破る奮闘が必要です。
共産党後援会は立ち遅れているポスターの張り出しと、あぜ上予定候補の実績を広く知らせる活動を強化。あぜ上予定候補を先頭に連日まちかど演説を行い、周りの人に支持を広げてもらう活動も重視しています。
(2021年5月25日付「しんぶん赤旗」より)