コロナ・福祉・ジェンダー平等
日本共産党の小池晃書記局長は25日、都議選世田谷選挙区のオンライン演説会で「都議選告示(6月25日)までちょうど1カ月、誰が落ちてもおかしくない大激戦だ」と述べ、「質問回数はトップクラス、実績抜群の里吉ゆみ都議の勝利で、新型コロナ対策でも、福祉でも、ジェンダー平等でも、都民の願いをさらに実現させる。東京から政治を変えよう」と訴えました。
小池氏は、区議3期10年、都議2期8年の里吉氏を「『だれ一人置き去りにしない社会の実現』を掲げてきた」と紹介しました。
区議時代から国・公有地を活用した保育所増設に尽力し、都議会では「隠れ待機児童」の実態を明らかにしたと強調。里吉氏自身も両親の介護に取り組みつつ、同区に特別養護老人ホームを9カ所増設し、特別支援学校の問題では医療的ケアが必要な子どものためのスクールバスを実現し、関係者から「障害児教育の歴史に残る快挙」と喜ばれたと紹介。「社会で苦しむ人の実態をいち早くつかみ、政治の光をあて、前に動かす。宝の議席を必ず勝ち取ろう」と力を込めました。
小池氏は、国際オリンピック委員会のバッハ会長が東京五輪開催での「犠牲」に言及したこと(22日)に対し、「犠牲の上に成り立つ五輪などアスリートも望まない」と批判し、「米国政府は日本を“渡航中止”の国とした。政府と都が『都民の命ファースト』で中止を決断すべきだ」と訴え、「共産党は五輪中止を都議選の最大争点に据える」と表明しました。
里吉氏が菅政権同様にコロナ対策に消極的な小池都政に対し、世田谷区での積極的なPCR検査を全都に広げるために奮闘してきたと強調。「小池都政を支える自民・公明・『都民ファ』・維新から世田谷の命を守る議員が里吉さん。共産党の躍進で、きたる総選挙での市民と野党の共闘を前に進めよう」と訴えました。
里吉氏は「区内の商店街は危機的だ。都民の命と暮らし、営業を守るため、負けるわけにはいかない」と決意表明。同区在住の浜矩子・同志社大教授が「人命と人権の重みを深く受け止めてきた里吉さんを都議会に」とメッセージを寄せました。「都立松沢病院を充実させる会」で元看護師の太田トミ氏が医療現場の切実な実態を紹介。杉並選挙区の原田あきら都議が勝利を訴えました。
(2021年5月26日付「しんぶん赤旗」より)